ダンスの効能その二: 感情の整理

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先日のクラスでのことです。
ある女性がクラスの終了後に、いきなり話しを始めました。
そして、日ごろ思っていることをとめどなく話し始めました。
ちょっとした憂いとうっぷんの噴出でした。

けれど、彼女の顔はピカピカしていて充実していました。
あぁ、ダンス効果がでたんだな、と思いました。

ダンス効果の大きなひとつは、こころと感情の浄化にあります。
アフリカのダンスは、太鼓の音にのって踊るので、特にその作用が早く出ます。
そして、このクラスではダンスの前後にちょっとスペシャルなストレッチや柔軟体操をするので、特に感情に影響が出やすいようになっています。

インドでは、感情と経験の記憶は、すべて肌の皮のすぐ下にすべてためられていると言われています。
そう、薄い薄い皮のすぐ下に、生まれてからこのかたのすべての記憶があるのです。
意識になくても、忘れたつもりでも、記憶があるのです。
ひとによっては前世の記憶もあることでしょう。
そして、近代医学と世界各地の民間療法の教えでは、記憶は体中の細胞にあるといわれています。
思い出したいことがあって、いくら一生懸命アタマを抱えて思い出そうとしても思い出せなかったけれど、ちょっと立ち上がってなにかしたり、体を動かしているうちに「あ!、そうだった。」って思い出した経験ってありませんか?
そう、脳だけに記憶があるのではなく、全身にあるのです。

なので、体をさすったり動かすことによって、全身にある細胞が目覚め、ゆすられ、たまっていた思いが表面化してくるのです。
特に、体を動かさなくなっている現代生活の中で、仕事や学校のシステムの中で、思いや感情や意見を押し込めて生きていると、どれだけの細胞にどれだけの行き場のない記憶がたまっていることでしょう。

ニューヨークで師事し、尊敬していたモダンダンスの重鎮の先生から体とこころの関係性について教わっていたことがありますが、その先生がおっしゃるには、毎回ダンスをするたびに大泣きする女性もいたそうです。
幼いころに経験したいやなことや、我慢していたことがどんどん出てきたそうです。
どこかに押し込めていた記憶が、ダンスをすることで出てくるのです。

じゃ、ダンスするのは怖い・・・と思う人もいるかもしれません。
隠していた思いが表面化するのはちょっと怖いものです。
わたしが東京でやっていたクラスでも、泣き出す女の子は少なくありませんでした。

でも、すっきりするんですよ。
ダンスして泣き終わった後。
人間は、浄化する必要があります。
便や尿と同じように、溜まって外に出さなくてはならくなった感情は、なんらかの形で外に出さなくてはならないのです。
多くのがん患者が、消化されていない感情、特に自分を責める感情をうちに溜めているという結果が心理学と医学から明らかにされています。
便だってずっと溜めると毒が全身にたまって人間、死んでしまいます。
感情の場合は、便や尿ほどすぐにその結果が現れませんが、溜めこみ、動かさないで、そのまま全身の細胞の中で腐らせると・・・時間がたつにつれどうなるか・・・は、なんとなくご想像がつくと思います。
突然、生理前にヒステリーを出しちゃったり、(女性には生理があるのでまだましですが・・・)暴力的になったり、キレたりし始めることでしょう。
でも、そうやって外に症状の出るひとは少しは良いかも知れません。
外に出せない人は、病気になりやすいのです。
がんはその典型だと言われています。
がんは、自分の細胞が自分を攻撃する形をとっているからです。
そして、すべての病は感情や心理と深く関係性があると言われています。

ダンスしたりして、体を動かすことによって体が健康になるだけでなく、全身の細胞=感情・思いが動き、こころも健やかになり、それが体の健康にまた良い影響を与えるというポジティブ循環を起こすのです。

西アフリカのギニア共和国のダンスには、こころの迷いを消すダンス、というのがあって、ちょっと気が狂ってしまったひと、鬱にはまってしまった人、に良いとされる、見ていると少しふざけたようなステップのダンスもあります。
これを踊ると正気に戻ると言われています。
ダンスの効能はずっとずっと昔からアフリカでは知られていたのです。

今月のクラスでは、アフリカンダンス関係者ならだれでも知る、ドゥンドゥンバというリズムのダンスをやっています。
これは、西アフリカ全般で踊られていますが、特にギニア共和国で盛んに踊られているダンス。
訳して、「男の中の男~~~~!」ってダンスです。
そう、自分の中にある男性的力を表現するダンスです。
なので勇ましい。
女性も近年では踊りますが、カッコいい。
このドゥンドゥンバというダンスは、わたしの大好きなダンスのひとつですが、女性がカラフルな衣装を身にまとい、一列になってだ~~~~~っと踊る姿はもう黄色い歓声が思わず出てしまう感じ。
そしてもちろん、男性が踊るのを見ると・・・こちらの女性ホルモンがぐ~~~~んと上がります(笑)
そして、自分で踊ると、自分の中の勇ましさ、力強さ、「あたっしてどうよ?」ってちょっと強気な気分、この地球で思いっきり生きてみようかっていう気持ち、やる気・・そんなものが出てきます。

そう、だから、最初に言った女性も、ダンスし終わった後に、日ごろのうっぷんがバンバン出てきちゃったのでしょう。
勇ましさがダンスしているうちに出てきたのだと思います。
けれど、怒りや憤りっていうのは、人間の根源的な感情です。
それを健康的に表現するのはとっても大切。

ダンスは感情の整理をしてくれます。
もちろん、怒りや悲しみだけでなく、自分の中に秘めていた喜びや希望も引き出してくれます。
わたしはこれまで、踊り終わった後あまりにも気持ちよくて、何日間も地上20センチくらいを浮いているような気持ちになったことが一度ならずあります。
また、踊っている最中に笑顔がとまらなくなってしまうことは・・・ほぼ毎回です(笑)

人間は、表現する動物です。
全身を使って表現するダンスは、ひとを健やかにする大切な薬でビタミン剤で知恵だと思います。
そして、感情の整理をしてくれる精神安定剤、睡眠薬(踊ったら体が疲れてぐっずり・・・)でもあります。

・・・・・・・・・・・・
写真上: 千葉県房総にある素敵な子供歯医者に去年の秋行きました。
そこには、待合室にポール(多分柱の役割をしていた)があって、そこに子供たちがよじ登っていました。
子供ってほんとは、お金なんかかけなくても、目の前のもので工夫して体を使って遊ぶものです。
でも、大人になるにつれ、「これって柱だよね」となり、柱は登るのじゃない、って思いこみます。
体よりもアタマの言うことを聞くようになり、体を動かさなくなります。
そして、感情がたまってたまって・・・!
この歯医者には素敵な空気が流れていました。
みんなでダンスしませう・・・!

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